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平成30年(2018年)8月3日から7日にかけて、菰野町を舞台に「第62回全国高等学校登山大会(インターハイ)」が開催されました。「翔べ 誰よりも高く 東海の空へ」のスローガンのもと、全国の予選を勝ち抜いた高校生たちが鈴鹿山脈に集い、日頃の鍛錬の成果を発揮しました。
ここでは、当時の大会の記録とともに、全国大会の舞台となった菰野町の山々の魅力をご紹介します。

インターハイの競技コースとして選定されたのは、御在所岳(標高1,212m)や鎌ヶ岳(標高1,161m)をはじめ、三池岳、釈迦ヶ岳、国見岳など、鈴鹿山脈中部の山域です。
この山域は、浸食された花崗岩質の奇岩や岸壁が随所に現れるアルペン的な山容が特徴で、御在所岳の「地蔵岩」「おばれ岩」などの奇岩や、尾根が鋭く切れ込んだ「キレット」と呼ばれる地形が登山者を迎えます。現在も、このインターハイで実際に使用されたルートを含め、多くの登山愛好家が鈴鹿山脈を訪れ、その豊かな自然と地形を楽しんでいます。

大会期間中は記録的な猛暑となり、コースを短縮、変更しての実施となりましたが、参加者の安全と円滑な運営を支えるため、町を挙げての協力体制が敷かれました。

幕営地(キャンプ地)には、町内の全小・中学校の児童・生徒が制作した応援メッセージののぼりが設置されました。大会後には、参加した選手たちからのぼりを制作した小学生へ、感謝の手紙と写真が届けられるなど、心温まる交流が生まれました。

地元住民の方々からの自発的な提案により、そうめんや草もち、冷たいお茶などが選手たちに振る舞われました。また、地元・菰野高校の生徒たちも補助員として参加し、大会運営を支えました。地域と参加者との交流は大会の大きな成果となりました。

インターハイは真夏に開催されましたが、鈴鹿山脈は四季折々で異なる表情を見せます。春にはツツジが山肌を彩り、夏は豊かな緑と沢の清流、秋には山全体が鮮やかな紅葉に包まれ、冬には山上に樹氷の幻想的な景色が広がります。そして、登山の後には、開湯1300年の歴史を持つ「湯の山温泉」で汗を流し、疲れた身体を癒やしていただけるのは、菰野町ならではの魅力です。

2018年のインターハイ登山大会は、全国の高校生たちに鈴鹿山脈の自然の豊かさと厳しさ、そして菰野町民の温かさを伝える大会となりました。
菰野町では、この大会の経験を地域のスポーツレガシーとして後世に伝え、今後も多くの皆様に安全で魅力的な登山環境となるよう祈念しております。四季を通じて魅力あふれる鈴鹿山脈と菰野町へ、ぜひお越しください。

