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文化財の紹介【県指定】キリシマミドリシジミ

ページID:0001049 更新日:2025年12月16日更新 印刷ページ表示

天然記念物

【県指定】キリシマミドリシジミ
【指定日】昭和28年5月7日
【所在】御在所岳一帯

シジミチョウ科の一種である開長3.5~4cmほどの小形のチョウ。輝くばかりに美しい翅の華麗さは他に類がなく、日本の珍蝶として広く知られる。

大正4(1915)年、御在所岳中腹で四日市市の山内甚太郎により採集された(四日市昆虫研究所発行の『伊勢菰野山蝶類目録』にはオオミドリシジミとして図示)が、大正10(1921)年に鹿児島県霧島山で再発見され新種と記載されてキリシマミドリシジミと名付けられた。

昭和26(1951)年、御在所岳での調査記録が学術誌に発表され、その生態が明らかにされた。成虫は年1回、7月から8月にアカガシ林で見られ、成熟したオスには日中アカガシの周りを活発に飛翔(ひしょう)して縄張りを占有する習性がある。メスはアカガシの冬芽の付け根付近へ1~3個ほど産卵する。幼虫は卵で越冬し、翌春アカガシの芽吹きとともに孵化し、アカガシの葉を食べて成長する。6月下旬に成虫となるが遠くへは移動しない。

本州(丹沢山塊以西)西南部、四国、九州に分布し、対馬、屋久島などの離島にも生息する。御在所岳は、昭和40年代までは本州における分布の東限とされていたが、その後の研究の発展でさらに東の地であっても相次いで産地が報告されるようになり、東限は神奈川県の丹沢山塊、箱根辺りとされている。しかし、生息地は局地的である。

御在所岳は本州における最初の発見地で、比較的個体数も多く学術的にも貴重な地域で保護することが必要である。また、メスは比較的若い枝や萌芽などについた冬芽に産卵することが多いので、アカガシの更新を適宜行うことも大切である。

  • オス
    • 翅の表:黄緑色で黒色の細い縁取りがある。
    • 翅の裏:銀白色に褐色の斑紋
  • メス
    • 翅の表:変異に富むがおおむね前翅に紺色部を伴い暗褐色を呈している。
    • 翅の裏:褐色に太い白帯