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高齢者のケガについて

更新日:2025年6月16日

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◎高齢者のケガが増えています

 菰野町では令和6年に高齢者の転倒等によるケガのため約200件救急出動しています。その内約半数は入院が必要な事案でした。今回は意外と多い自宅での転倒・転落を予防するために危険箇所をみていきましょう。

 

 

目次

 

1 高齢者にとって転倒の危険性とは?

2 転倒の原因とは?

3 転倒を予防するには?

 

 

1 高齢者にとって転倒の危険性とは?

 高齢者にとって転倒、転落は骨折や頭部外傷等の大ケガにつながりやすく、入院するほどのケガを負ってしまった場合はそのまま寝たきりになってしまったり、環境の変化等によって認知症が進行してしまうこともあるので、長いリハビリのあと普段の生活に戻ることが難しくなります。

 

 令和4年国民生活基礎調査(厚生労働省)によれば、高齢者の介護が必要となった主な原因は、認知症、脳血管疾患(脳卒中)に続き、「骨折、転倒」が13.9%を占めています。また、「令和4年人口動態統計(厚生労働省)」によれば、高齢者の転倒、転落、墜落による死亡者数は10,809人で、交通事故による死亡者数の5倍以上となります。こうした転倒の危険性に気づき意識し転倒事故を防ぎましょう。

 

 

 

2 転倒の原因とは?

 転倒の主な原因は、(1)加齢による身体機能の低下 (2)運動不足 (3)自宅の環境

 

 

 

 

 加齢に伴い筋力、バランス能力、瞬発力、持久力、柔軟性が衰えとっさの反射的防御動作が、素早く行えなくなります。また、身体を動かそうとする意志と身体の能力が一致せず転倒を引き起こすことがあります。他には、運動不足により筋肉量が低下したり、筋肉が硬くなることで運動機能や感覚機能が弱まり、転倒のリスクが高まります。日頃から可能な限り体を動かし、身体機能の維持に努めましょう。加齢、運動不足により身体機能が低下した状態では、昔から住み慣れた自宅でも、階段や滑りやすい床は転倒、転落のリスクになるので改善が必要になります。

 

 

 

3 転倒を予防するには?

 高齢者の転倒事故はほとんどが自宅で発生しています。住み慣れた家でも、階段が急であったり、段差が多いことがありますので、生活環境を整える必要があります。

 

玄関

(1)手すりをつける

(2)踏み台を用意し、段差を小さくする

(3)座って靴を着脱できるように玄関椅子をつける

 

寝室

(1)壁にベッドを寄せて転落リスクを下げる

(2)ベッドガードをつける

(3)転落しても衝撃が少なくなるように低いベッドに交換する

(4)転落する可能性があるスペースにクッション性のある物を敷く

 

浴室

(1)すべり止めマットを敷く

(2)手すりをつける

 

 

救急事故防止リーフレット

総務省消防庁サイトへリンクしています

救急事故防止 - リーフレット | 救急お役立ち ポータルサイト | 総務省消防庁

 

参考

消費者庁「10月10日は転倒予防の日、高齢者の転倒事故に注意しましょう!転倒事故の約半数が住み慣れた自宅で発生しています」

 

 

このページに関する問い合わせ先

消防署
電話番号:059-394-3239
ファクス番号:059-394-5766