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【国登録】横山氏庭園

更新日:2020年4月3日

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登録記念物(名勝地関係)

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【登録日】令和2年3月10日
【所在】大字菰野

 御在所岳(ございしょだけ)(標高1,212m)の東に広がる平野部に位置する。横山氏は中世に菰野地域に移り住んだとされ,江戸時代には名主を務めた旧家である。昭和43年(1968)に横山氏が書院の新築と茶室の移築を行った際に,庭園研究者で設計者でもあった重森三玲(しげもりみれい)(1896~1975)に設計を依頼して造られた。
 正門から主屋玄関までの玄関前庭,主屋と書院の南側に広がる表庭,主屋と書院の北側の裏庭,茶室に伴う露地の四つからなる。
 玄関前庭は門から玄関まで斜め方向に切石敷が伸びる。表庭は主屋と書院に南面する枯山水である。地面に白砂を敷き,その中に低い築山を心字形に配置している。背後の築山も含め,全体に大ぶりの石を多数組む。裏庭は主屋と書院に北面し,右方向から左方向へセメントによる斜線状の区切りを十条引き,その区切りの間に赤砂と白砂を交互に敷く。露地は,書院,腰掛待合(こしかけまちあい),茶室等を飛石が結び,蹲踞(つくばい)を配している。
 以上のように,昭和40年代に造られた庭園で,その意匠性は高く,当該地域の造園文化の発展に寄与した意義深い事例と言える。

 

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