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食中毒に注意しましょう
更新日:2024年7月3日
◎食中毒に注意しましょう
食中毒とは、細菌やウイルスが付着した食品を飲食することにより、下痢やおう吐などの症状を起こすもので、感染力が強く、時には命の危機につながることもあります。※特に高齢の方や妊婦の方、小さなお子さんには要注意です。
細菌性食中毒は高温多湿となる夏季(6月~9月)に多く発生します。食品の取り扱いや手洗いなど衛生管理を徹底し、食中毒にかからないよう予防に努めましょう。
◎主な細菌性食中毒の種類と対策
原因が様々であり、感染から症状がでるまでの潜伏期間やその症状は異なります。吐き気やおう吐、腹痛、下痢、発熱の症状が出たら、医師の診察を必ず受けましょう。
食中毒菌 | 潜伏期間 | 主な原因食品 | 対策 |
カンピロバクター | 平均2~3日 | 生や加熱不足の食肉、主に鶏肉 | 中心部を75℃1分以上の加熱 |
ウェルシュ菌 | 6~18時間 | 大鍋のカレー、煮物などの加熱調理後、常温放置されたもの | 大量の作り置きは控え、加熱調理後は早めに食べる |
腸管出血性大腸菌 (O-157など) |
1~14日 (平均4~8日) |
レバーなどの内臓肉、牛肉、動物の糞便などに汚染された食品 |
食材はよく洗う。中心部を75℃1分以上の加熱 |
サルモネラ |
12時間~2日 |
加熱不足の鶏肉や生卵とその加工品 |
低温管理(10℃以下)、中心部を75℃1分以上の加熱 |
腸炎ビブリオ | 平均12時間 | 寿司や刺身などの魚介類 |
水道水でよく洗う。低温管理(10℃以下) |
黄色ブドウ球菌 |
0.5~6時間 (平均3時間 |
手作りのおにぎりやお弁当 ※皮膚、特に手指の傷口に菌が多い |
充分な手洗い。手荒れや傷の ある人は食品に直接触れない。(使い捨て手袋を着用する) |
参考:厚生労働省HP「細菌による食中毒」、「消費者庁HP「(参考)食中毒の原因となる主な微生物やウイルス
◎食中毒予防の3原則は「つけない」「ふやさない」やっつける」
・つけない - 調理前に必ず手洗い
・ふやさない - 生鮮食品はすぐに冷蔵庫へ
・やっつける - 食材を中心部までよく加熱
◎夏期は特に次のことを守り、食中毒に注意しましょう
1 食品の購入
・肉、魚、野菜などの生鮮食品は新鮮なものを購入しましょう。
・冷蔵や冷凍などの温度管理の必要な食品の購入は、買い物の最後にし、購入したら寄り道せず、
2 食品の保存、下準備
<つけない>
・調理の前、生ものを取り扱った後はしっかり手を洗いましょう。
・肉や魚などの汁が果物やサラダなど生で食べるものにかからないように、冷蔵庫保存の際はビニール袋や
<ふやさない>
・冷蔵や冷凍の必要な食品は、持ち帰ったらすぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。
・冷蔵庫や冷凍庫の詰めすぎに注意し、7割程度を目安にしてください。
3 食品の調理
<やっつける>
・加熱して調理する食品は十分に加熱しましょう。(中心部を75℃以上1分以上の加熱)
★生や加熱不足の肉は、腸管出血性大腸菌O-157やカンピロバクターによる食中毒の原因となります。
4 調理後の食品の取り扱い
<ふやさない>
・調理前の食品や調理後の食品は、室温に長く放置しないようにしましょう。
・細菌の増殖を防止する為、温かい料理は65℃以上、冷やして食べる料理は10℃以下に保って保存するようにしましょう。
★O-157では室温でも15~20分で2倍に増えます。夏場は特にテイクアウトの利用、弁当類の持ち歩き、長時間の常温放置、屋外放置などに注意しましょう。
◎二次感染を予防するために
人から人への感染を予防するために、患者の排泄物やおう吐物を処理するときは次亜塩素酸ナトリウムなどで消毒しましょう。
【消毒方法】
1.使い捨てのマスクや手袋を着用し、排泄物、おう吐物中のウイルスが飛び散らないようペーパータオルなどで静かに拭き取る。
2.拭き取った後は次亜塩素酸ナトリウムで浸すように拭いて、その後水拭きをする。
3.拭き取りに使用したペーパータオルなどはビニール袋に密閉して破棄する。
【塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)消毒液の作り方】
市販の塩素系漂白剤(塩素濃度約5%)から作る方法
衣類、ドアノブなどの消毒や拭き取り掃除(0.02%) |
500mlのペットボトルにキャップ半分弱(約2ml)の塩素系漂白剤を入れ、水で500mlに希釈する。 |
排泄物やおう吐物などの 処理(0.1%) |
500mlのペットボトルにキャップ2杯(約10ml)の塩素系漂白剤を入れ、水で500mlに希釈する。 |
※注意事項※
・換気を十分に行ってください。
・次亜塩素酸ナトリウムは使用期限内のものを使用してください。
・おう吐物などの酸性のものに直接原液をかけると、有害ガスが発生することがあり大変危険なためご注意ください。
・金属に使用した場合は錆びる場合があるので、念入りに水拭きしてください。
・消毒液は、時間の経過と共に効果が落ちることがあるため、その都度使い切ってください。
・誤飲を防ぐため、ペットボトルには「消毒液」と明記して、お子さんの手の届かないところへ保管してください。
◎食中毒の関連リンク(外部リンク)
このページに関する問い合わせ先
健康福祉課 健康づくり係
電話番号:059-391-1126
ファクス番号:059-394-3423