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【その他】椋ノ木遺跡
更新日:2017年4月1日
椋ノ木遺跡(上空から)
写真提供 三重県埋蔵文化財センター
椋ノ木遺跡は池底・潤田に広がる遺跡で、新名神高速道路建設工事に伴い、埋蔵文化財の発掘調査が行われた。
調査の結果、飛鳥時代の竪穴住居5棟・土坑1基、江戸時代以降の溝などが見つかった。
竪穴住居は、1辺4~5mの四角形で、いずれも火を焚くカマドが見つかった。その内4棟でカマドから伸びる煙道(煙を外へ出すトンネル)も確認され、カマドの周辺からは多くの土師器や須恵器が出土した。土師器は、甕や甑(蒸し器)など煮炊きの道具が大半を占めた。須恵器は、杯・甕・高杯・提瓶(液体の入れ物)などが出土した。
これらはいずれも飛鳥時代の土器だと考えられる。その他弥生時代中頃(約2000年前)の壺や甕の破片が見つかっている。
土坑は多くの溝が重なっている為全体の形を把握することはできないが、土師器の甕の破片が数点出土している。
江戸時代以降の溝は、畑や水田耕作の為に使われた溝と考えられる。
今回の調査で、椋ノ木遺跡は飛鳥時代の集落跡であることがわかった。この集落では、人々が飛鳥時代に生活を始めるが、奈良時代になる前には集落が見られなくなる。すなわち、50年程しか続かなかった集落であったと考えられる。
また、飛鳥時代の土器に混じって、弥生時代中頃の土器が出土したことから、この近辺に弥生時代中頃の遺跡の存在をうかがうことができる。
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