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【県指定】杉谷遺跡

更新日:2017年4月1日

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史跡

【県指定】杉谷遺跡
【指定日】昭和45年2月25日
【所在】大字杉谷

杉谷遺跡は尾高高原の東端、標高100mの丘陵にある。

現在は小松林の中に雛壇式に墓石が並んでいる。昭和38(1963)年と40(1965)年の2回にわたる発掘調査によって、中世の寺院の墓地として大規模なものであることが判った。特に発掘品として骨壺類が多数出土し、荼毘した火葬穴も完全なものが十数ヵ所発見され、歴史的にも貴重な遺跡である。

発掘された骨壺の内、古瀬戸系に属するものが33点、常滑系に属するものが17点あり、なかでも古瀬戸の瓶子(壺の一種)は、美しい唐草模様に灰緑色の灰釉が施され、美術的に価値のある逸品である。これ等の発掘品は尾高観音前の収蔵庫や菰野町図書館に保管されている。

平安後期から鎌倉、室町、桃山期にかけては県内での陶器の製造は行われず、瀬戸や常滑で焼かれたものが移入されたものである。

火葬穴は径1m×0.7m、深さ0.7m前後の長方形のもので壁面は火で赤くこげており、土坑内から鋲釘、竹炭等が出土した。火葬穴の上に崩壊を防ぐ為、覆屋の設備がある。

この中世墓地の付近には、土塁で囲まれた住居跡と思われるものがあり、また谷を隔てて約200m余り北方に観音寺跡があり、そこには礎石が散在する。この杉谷には中世観音寺、円導寺、引接寺等の寺院があったと伝えられている。藤原実重の『作善日記』には、杉谷の御堂に米等の物品や金銭を寄進したことが記されているが、この杉谷遺跡との関連は定かではない。
 

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