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【県指定】奥郷の寒椿 「獅子頭」

更新日:2017年4月1日

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天然記念物

【県指定】奥郷の寒椿 「獅子頭」
【指定日】昭和51年3月31日
【所在】大字千草

奥郷の寒椿は獅子頭という品種名で、幹の太さ1.31m(地際より3cm上計測)高さが5.5m、枝張りは7.5mあって、花は八重、鮮紅色で秋11月中旬より咲き始め、順次3月頃まで花をつける。

椿は日本が原産といわれ、野生のヤブ椿をはじめ園芸種として400種余りも栽培されている。その中でも獅子頭の分布が最も多く、園芸種としては王座を占めている。この奥郷の寒椿は、その体質に野生のヤブ椿の血を多分に受け、野生から園芸種に分化する過程を知る上での重要な標本木として価値がある。
この木のある馬嶋家は杉本寿仙を元祖として代々尾張に住み、漢方医であった淳径の代に尾張国海東郡馬嶋村の眼科医馬嶋円禅の門下に入り、眼科医術を学び修行を終えて師の馬嶋姓を名乗ることを許された。後に、千種村奥郷に移り住み、忍藩領下の時、藩の御用医を勤めた。明治になり眼科医を廃業して小学校の教師となった。

屋敷内には薬師堂があり、天保7(1836)年の祈祷札がある。また、本草学(植物に関する中国古来の学問)の大家小野蘭山の口述書『本草綱目啓蒙』の写本24巻が所蔵されている。
 

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